小沢代表の続投が決まった。とにかくまずは早く続投が決まり良かった。
先週土曜日、小沢代表が党首会談における総理からの連立政権への要請ということをめぐり、政治的混乱が生じたことへのけじめとして代表を辞する決意をし、進退を執行部に委ねるとした記者会見を聞いた時、驚くとともに「何故なのか」その理由が理解できなかった。
そもそも連立については拒否をした訳だし、またその場で直ちに拒否すべきだったという意見もあるが、一国の総理の申し入れである以上は役員会に報告をし正式に返事をするという手続きは当然のことであろう。
従って、小沢代表の記者会見の声明文の内容をじっくり読んでみても、やはり辞任という一大決心をしなければならない理由は見当たらなかったし理解できなかった。
その声明文は「民主党代表としてけじめをつけるに当たり」という見出しになっていた。私はその「けじめをつける」という言葉が小沢さんらしいなと思った。
かつて小沢さんが自民党の幹事長のときに東京都知事選挙があった。結局自民党は現職の鈴木知事ではなく、NHK出身の磯村さんを公明党、民社党とともに公認した。しかし結果は磯村さんが落選し現職の鈴木さんが勝利した。
この知事選の敗北の責任をとってけじめとして幹事長を辞任したのが小沢さんであった。
国政選挙の敗北なら幹事長辞任もあろうが、知事選の責任をとるというのは正に異例であったと思う。
その頃の小沢さんと身の処し方は変わっていないなと思った。
そして昨日は執行部や国会議員の続投要請を受け、「再度、代表として政権交代に向け命懸けで総選挙に臨む」という主旨の決意表明があった。
その小沢代表の姿をTVで見ながら「随分と柔らかくなられたな」と思った。やはり自分でも変わらねばという思いを心の中で意識されているのだなと思った。
また今回の突発的な事態に対しての党の対応は素早かった。以前の民主党ならばもう少し手間取っていたのではなかろうか。その分、党も組織として成長しているという印象をもった。
しかし今回の混乱で党が失った信頼を取り戻すのは大変な努力が必要である。
そのためには、ただただ真っ正直に「生活第一」の基本姿勢を貫くことであると思う。
「百術は一誠に如かず」
私の座右の銘であるが、民主党はひたすらこの誠の精神で努力していくことだと思う。