小沢代表の秘書逮捕のニュースには驚いた。
誠に残念の一言である。
同様のことがこれまでもあったのになぜ今回だけ逮捕なのか、なぜ選挙直前の今なのか、など疑問の念も消えない。
様々な推測もされる。
政権交代を阻止したい霞が関、中でも検察はその一番手だという人も多い。
真実はどうであれ、秘書逮捕という重い現実は動かせない事実である。
従って厳粛に受け止めたいと思う。
あらためてもう少し落ち着いた段階で私なりの思いを述べたいと思う。
どうしても書いておきたい人がいる。
先日10年ぶりになつかしい友人が私の事務所に訪ねてきた。
種子島からやってきたその名も種子島秀洲氏である。
彼とは味の素時代の仲の良い同僚である。
彼は今、種子島の西之表市の副市長である。
50才前半で味の素を退社し愛する古里の種子島へ戻っていった。
しばらくして「種子島で村おこしをやっている。なかなかうまくいかず苦労している」という便りをくれた。
そのうち「副市長に就任した」という便りが届いた。
そして突然事務所に現れた。
昔のままの笑顔の種子島氏である。
彼の種子島の話にしばらく聞き入った。
種子島は西之表市と中種子、南種子の1市2町村、人口3万5千人の島である。
食糧自給率はカロリーベースで何と800%だという。
すごい!
とにかくぜいたくせねば食べ物には不自由しないという。
食糧危機近しといわれる今の時代にあっては何よりの財産である。
しかし最大の悩みは若者が島をでていくことだ。
種子島で就職できる産業がほとんどないからである。
彼はその解決を目指して豊富な農畜産物を基に食品産業やIT企業の誘致などに汗を流している。
若者が島に定住できるようにしたいという一念である。
その種子島の目玉は何といっても宇宙センターである。
今や最先端技術の宇宙開発の発射基地としての種子島でもある。
そんな話をしながら彼は相変わらずにこやかな笑顔で「まぁ、みんなのんびりゆったり暮らしているよ。少なくとも野菜も自給できるし、隣近所からいつも新鮮な野菜を頂けるしいい所だよ!」「本当は暮らしやすいから出生率は全国第14位だ」と胸を張った。
その彼からうれしいことに種子島の野菜と果物、そして焼酎が届いた。
何となく島の香りがした。
頑張れ副市長!
鹿児島県西之表市
http://www.city.nishinoomote.kagoshima.jp/