この週末は桜が満開で絶好のお花見日和であった。
やはり日本には桜がよく似合う。
なんといっても寒い冬から春の訪れを一番実感させてくれるのが桜である。満開の桜を見るだけで心が晴々としてくるから不思議である。
入試の合格には「桜咲く」であり、仲間同士を「同期の桜」といって絆を深めるのも日本的である。
その4月、朝の駅頭でマイクを握っていると一気に通勤の雰囲気に変化があるのに気づかされる。新入社員の若者が新たに通勤に加わからである。真新しいスーツに身を包み、少々緊張感をただよわせて通勤してくる若き新入社員達。それだけで通勤の雰囲気が変わるのである。しかし、それも約一ヶ月位である。その新しい社会人達も一ヶ月もすると会社になれてくるのだろう。
もぎたての果物やとりたての野菜の様に新鮮さをいつまでも保って欲しいものである。
その一方でこの4月から本格的な就職活動(就活)が始まっている。企業業績の悪化をうけて、来年の採用はことの他難しい。一生懸命就活に汗を流している私の知人S君をみていると本当に大変だなと思う。今は入社試験にこぎつけるまでがまず大変である。多くの学生達はいわゆる書類審査で落とされてしまう。門前払いである。本人の気持ちからすれば面接位は受けさせて欲しいということだろう。はじめての挫折を体験する学生も多い。それをのり越えてこそ社会人への成長があるのだろう。
4月・・・新年度、新入社員、入学式、そして来年への就職活動、数々のスタートがはじまった。