米中の首脳会談が行なわれた。
経済・軍事とも世界第一位と第二位のトップの会談であるから我国だけでなく世界の関心が集まるのも当然だと思う。
それにしても米政府の異例の待遇が目立つ。私的な夕食会を含め、2日間にわたって約8時間にも及ぶ長時間の首脳会談であった。
米中首脳会談の前に行なわれた朴大統領との米韓首脳会談においても米側の配慮が目立った。
何といっても朴大統領がアメリカ議会で演説をした。その流暢な英語での演説はアメリカ人の心をとらえ、非常に好意的に受けとめられ39回も拍手を受けたという。
日米関係は我国にとって最重要な同盟関係である。その米国の関心は日本から中国、韓国へ移っていっている様である。安倍政権訪米の時の米側の対応から米韓、そして今回の米中首脳会談を冷静にみていると、かつてのジャパンバッシングからジャパンパッシングへと変わりつつある現実を痛感する。日米関係をはじめ日本外交は心していかねばならない正念場の時にきていることを実感する。