マニラに出かけてきた。
用件は①アジア開発銀行(ADB)の中尾総裁に会うこと②昨年のIMF・世界銀行東京総会でお会いしたフィリピンのプリシマ財務長官と面談することであった。
まず、ADB中尾総裁は私が財務大臣時代の財務官として私を支えてくれた。今年、現日銀の黒田総裁の後任に決まった時からできるだけ早く激励にいきたいと思っていたところ連合を通じて、国際労働組合総連合(ITUC)アジアパシフィック地区の鈴木事務局長と中尾総裁との面談の仲介の依頼を受けたことからである。ITUCアジアパシフィック地区は加盟国16ヶ国3000万人を超す加盟人員で、約1億8400万人の加盟人員を誇るITUCでもヨーロッパ地区に次ぐ大組織である。その実質トップリーダーが鈴木さんである。私とは以前からの友人でもあり、既に15年間も事務局長として事務所があるシンガポールを拠点に活躍をしている人でもある。私の申し入れに中尾総裁も快く会談に応じて頂いた。会談は実り多いものであり鈴木さんも大変感謝してくれた。
ADBの建物は大変重厚感があり又、何といっても廊下がものすごく幅広くゆったりとした雰囲気が印象的である。
夜、中尾総裁と夕食を共にした。財務官時代の思い出話をはじめ、なつかしく楽しい一時を過ごした。また今月末には奥様、お子様とのマニラでの一緒の生活が始まるということで嬉しそうであった。一層の活躍を期待したい。
プリシマ長官との面談は何と総勢20名のランチをとりながらとなった。
メンバーは長官以下、国税庁長官、財務局長、経済区庁長官ら政府関係者や元首相やフィリピンを代表する弁護士に加え、フィリピンの三大財閥のそれぞれ社長達であった。
また卜部日本大使をはじめ現地で活躍する日本人も5名招かれた。
しかも、ランチとはいえ日本食をメインにフルコースの食事である。
思いがけないプリシマ長官の本当に心温まる厚意に感激であった。
また、長官はマニラのラ・サール大学の卒業で私と同じラ・サーリアンであることも絆を深めることになった。
また、現地のフィリピン味の素の藤江社長にも大変お世話になった。
藤江さんは私の二代後の味の素労組の委員長でもあり、本当に頼もしい後輩でもある。
約30年振りのマニラであったが素晴らしい多くの友人ができた。私にとっては極めて有意義な訪問となった。
プリシマ財務長官と面談
プリシマ財務長官ら20名ほどの昼食会
中尾ADB総裁と面談
フィリピン味の素にて藤江社長(右側)と仲山さん(左側)