今週の18日(火)に今年も地元川崎での「新春の集い」を開催した。寒さ厳しい日であったが、会場溢れるほどの多くの人に出席して頂いた。本当に有難いことで感謝の気持ちで一杯である。皆さんのご支援、期待にしっかり応えねばと決意を新たにした。
翌19日(水)「福島原発警戒区域内で生き続けている動物とどう向き合うか」というシンポジウムに出席した。総合司会は国立科学博物館館長・東京大学名誉教授の林 良博氏が務めた。林さんとは大学の同窓、同級生で長年の友人である。彼とは震災直後から警戒区域内の動物の救出に懸命に取り組んできた仲でもある。このシンポジウムでは「研究者と獣医師が復興・再生に向けた新しい取り組みと活動」について、北里大学、東北大学、岩手大学の各教授からの報告があった。また米国サウスカロライナ州立大学のムソー教授も出席され、自然環境下での野生動物の環境放射線の影響について福島での先駆的研究の成果の報告と今後の研究予定を発表された。ムソー教授はチェルノブイリの影響を長年研究してきている学者である。さらに日本獣医師会前会長の山根先生も講演された。このシンポジウムの成果が今後に活かされることを大いに期待したい。
ソチオリンピックも間もなく閉幕である。いろんなドラマがあったが何といっても浅田真央さんのフリーの演技は感動ものであった。前半のショートが終わった時、「かわいそう。もうマスコミもそっとして」と思った。国民の期待を一身に受け、努力の日々の四年間を想像した時、まだ23歳の彼女の胸中は?と思うと自分自身が落ち込んだ。ところが一転、翌日最後のフリーの演技ではまさに浅田真央に大変身!前日の悪夢を振り払い全てのジャンプを成功させ彼女自身の最高点で締めくくった。けさTVでスポーツ評論家の玉木正之は「授業で学生からスポーツとは何ですか?と聞かれたら、これからは、それは浅田真央ですと答えます」とコメントした。世界中の人に感動と勇気を与えた浅田真央さんの活躍はオリンピックの歴史に長く刻まれることだろうと思う。
その一方、森元総理の「あの子(浅田真央)は大事な時には必ず転ぶ」発言、衛藤晟一首相補佐官発言さらにまたまた続いて本田悦朗内閣官房参与の「アベノミクスの目的として、日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇、生活向上のほかに、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだ」発言。NHK会長、経営委員なども含め安倍総理の身内やお友達のあまりにも知性、理性、良識を欠いた発言の連続そして判を押したように発言の撤回の繰り返しには唖然とするばかりだ。ここまで広がるとやはり安倍総理も同じ意見であると思われても仕方がない。国益も大きく損なわれている。若き真央さんの勇気に学んでNHK会長は辞任し、安倍総理は補佐官、内閣官房参与を解任すべきではないかと思う。
「新春の集い」で鏡開き(川崎日航ホテルにて)