川崎市役所の庁舎に“どうぶつはみんなともだち 地球の仲間”というスローガンと共に動物愛護週間の垂幕がかかっている。9月20日から26日までの1週間がこの期間である。
過去2回にわたる動物愛護法の改正に一生懸命取り組んできた私としては、こうした自治体の取組みは大変うれしいことだ。
私自身、動物大好き人間である。とくに小学生の頃は動物を飼うのが一番の楽しみだった。
犬、ねこはもとより、ニワトリ、ウサギ、ヤギ、カメ、カナリヤ、そしてカイコなど常に何か自分で飼育していた。
毎日の犬の散歩は当然の日課だったし、犬小屋も父に手伝ってもらいながらも自分で作ったりしたものである。
多くのなつかしい思い出がある。
そのひとつはニワトリを飼い始め、卵を生む頃になったとき、一日中じっと鶏小屋の前に座って、一日に何個卵を生むのかを観察したことである。卵が生まれる瞬間を見た感動は今でも鮮明に覚えている。
その日の夜に父に一日一個以上は生まないものだと言うことを教えてもらった。小学校に入学した頃のことである。
毎日降りつづく梅雨にぬれた桑の葉を、一枚一枚ていねいに拭いて与えて育てたカイコが、やがてマユを作ったときの感動も格別だった。小学校三年生の頃のことである。
こうして小学生の頃は動物とともに成長したようなものである。
今や世の中はペットブームである。多くの人がペットとともにくらすということは素晴らしいことである。
ペットロスということも社会的テーマとして言われるまでになってきている。そう思うと私は動物との共生を図る上でも、ドッグランなどの動物の習性に合った環境整備が急務だと思う。
また、一方で児童虐待や生命を何とも思わない様な事件も多い。
以前私が衆議院の予算委員会で提起した、小学校などでの動物飼育の教育の充実を図り、生命あるものを大切にする心を育むことが、今もっとも重要な政策のひとつだと思う。