昨夜来の雨も上がりさわやかな秋の陽射しの中、今日は秋祭り一色の日である。川崎区の「いいじゃん川崎」「つなごう川崎」、幸区の「区民祭り」、中原区の「市民と働く者のフェスタ」などである。どこも大勢の人でにぎわっていた。
多くの人が集うというのは、やはりいいもんだ。何といっても活気に満ちている。その中にいるだけで元気が出てくるから不思議である。街の活気とにぎわいにはこうした祭りが必要だと思う。
それにしてもあの暑い夏祭りがついこの間の様な気がしてくる。ゆっくりと歩きながら、今日この柔らかな陽射しとほんの少しひんやりとした風にあたると、季節があっという間に秋に移ったことを実感する。
今日の様な秋の空気を感ずると高校生の時に授業で教わった
秋の日の ヴィオロンの ためいきの
身にしみて ひたぶるに うら悲し
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げにわれは うらぶれて ここかしこ
さだめなく とび散ろう 落ち葉かな
という、上田敏訳のヴェルレーヌの詩をよく思い出す。
そしてその一節を口ずさむと一段と心の底から秋を感ずるのである。