民主党は政治家の世襲を制限することを正式に決定した。
即ち「親族(3親等以内)の者の同一選挙区からの連続した立候補の禁止」である。
私もかねてからこのことを強く主張してきた。従って大賛成である。
一方で自民党の中にはこのことに反対論が根強くあるという。やれ、個人の職業選択の自由を否定するもので憲法違反だとか基本的には有権者が判断することだといった理由である。
しかし、禁止するのは同一選挙区での立候補であり他の選挙区での立候補は自由であるからこうした主張は私にはうなずけない。我党の鳩山由紀夫幹事長は親族の選挙区とは無縁の北海道から立候補し当選し、今や日本を代表する政治家の一人である。今回の我党の方針に合致したお手本みたいなものである。なんだかんだいっても現実的には世襲議員は親族からの”ジバン、カンバン、カバン”という後援会組織、知名度、資金の三つを最初からそっくり譲り受ける訳である。
100メートル競争でいえばもうスタートラインがまるで違っている。即ち何十メートルも先からスタートできる様なものである。今度の総選挙に立候補予定の小泉元首相の次男はいきなりもうゴールに近いところからスタートというようなものである。これでは公平・平等な選挙とは言えない。かねてから私は「政治家の相続税」として、この同一選挙区からの立候補禁止又、政治資金の継承禁止を主張してきた。小泉さんも堂々と新しい選挙区で立候補するというこの相続税を支払うべきである。