やっと補正予算が成立した。「ヤレヤレ」という感じである。
それにしても、ここまでくるのに大変だった。
その編成にむけて、私自身は野党の賛成も得られるようにすることと、民主党らしさとの接点を求めるところに細心の心配りをした。
来年度の予算編成も同様である。最近、民主党らしさが失われているという声が多い。経済や外交など政権をとり巻く現状は確かに厳しい。
しかし、民主党の根幹である「国民主権、地方主権、国民の生活が第一、人を大切にする、不公正、不公平な格差是正、子どもや弱い立場の人に光を当てる。」などは揺らいではいけない。
これからいよいよ来年度の予算編成が本格化する。財源問題も含め難しい課題が山積しているが、判断に迷ったら原点に戻ることだと思う。税制改正をはじめ来年度予算に関して多方面からの要望要請を連日受ける。しかし一方、納税者の立場に立つとまた別の見方もできるということも多い。これも又その接点を探ることが必要だと思うこともある。悩ましいことが多い。
一方昨夜、参議院で仙谷官房長官、馬淵大臣の問責決議案が可決された。会期末まであと一週間。野党の対応が注目される。しかし、素直にいって今国会は途中から全くおそまつな国会になったと思う。本当に必要な議論は全くされず、表面的なしかも貴重な時間をとって論議するに値しない内容の論議が多すぎたのではないかと思う。普通の社会人なら議事録を読んではずかしくて赤面するようなおそまつな論議が延々とくり広げられたという思いである。
また、これ程総理大臣を国会にくぎづけにした国会も過去なかったと思う。連日午前9時から午後5時まで委員会室に座りっぱなし。これでは首相としての仕事ができないのではないか。私も野党時代、国対の役員を務めたことがあったが、こんな非常識な国会運営を要求したことはなかった。総理はもとより各大臣の海外出張をはじめ閣僚としての仕事を国益第一に考えて国会出席を配慮したものである。熟議の国会を目指したはずである。長年与党であった自民党の対応とは思えない国会であった。これぞ本物の野党という手本となる国会対応を期待していた私としては裏切られた想いであり残念である。また、この国会を通して本物の政治家かどうかの、それこそ政治家の仕分けが進んだように思う。自分自身、みつめ直し、精進せねばと思う。
明日、日曜日だが午後玄葉大臣と打合せである。