民主、自民、公明、3党の政調会長会談でやっと子ども手当についての実務者協議に入ることが合意された。
民主党は私、公明党は元厚労大臣の坂口力さん、自民党は元環境大臣の鴨下一郎さんである。
この子ども手当が決着しないと特例公債法案を自公に賛成してもらえないという状況が長いこと続いている。
特例公債法案が成立しないと今年度の予算がいよいよこの秋以降執行できなくなるという異常事態を迎えることになる。
何としても合意を図らねばならないが、ことは容易ではない。
自民党はそもそも、民主党の子ども手当の「子どもの育ちを社会で応援する」という基本理念、そしてそのために年少扶養控除を廃止して、その財源で子ども手当として支給しようという「控除から手当へ」ということにも反対である。
公明党はそもそも児童手当の拡充に取組んできたことからしても子育て支援には極めて熱心であり、基本理念は民主党と重なる部分があると思う。
いよいよ明日から協議開始である。
坂口さんは政界の中で厚生労働分野の第一人者として、また人格者として誰もが認める人である。
私も長いことお付き合いして頂いているが、人間性あふれるその人格にいつも敬服している。
昨年12月頃から、ほぼ毎週のように子ども手当について、いわゆる水面下の協議を重ねてきた間柄でもある。
自民党の鴨下さんは私が今の選挙区に移る前、同じ選挙区で3回戦った相手である。
何とまぁ、不思議な縁だろうか。
しかし鴨下さんもさわやかな人柄でもあり、何らわだかまりもなく今も親しくお付き合いをさせて頂いている。
奇しくもお互い現在政調会長代理であり互いに選挙で戦った足立区時代が今はなつかしく思われる。
何とかこの1週間での合意を目指したい。