先週9月11日(日)に樽床伸二幹事長代行、松崎哲久、そして地元の玉置公良、阪口直人、藤田大助各衆議院議員とともに台風12号の被災地を視察した。
まず5名の方が死亡した和歌山県田辺市の大規模な土砂崩れ現場へ向かった。
前泊した関西空港のホテルからジャンボタクシーで約1時間40分の山合の伏菟野地区。
市長の案内で現場が見渡せる小高い山の中腹に登り、黙祷をしたあと市長や市の担当者からの説明を受けた。
その後、避難所になっている近くの小学校を訪れた。
家族を亡くした方からは「不明者の捜索のし方」などに不満をぶつけられた。
聞きながら「本当にそうだな」と感じた。ただただ聞くだけでかける言葉が見つからなかった。
その後2時間30分かけて那智勝浦町へ向かった。
町長である寺本町長ご自身が奥様とお嬢様を失うという深い悲しみを抱きながら町民のために陣頭指揮をとられているのである。
胸中を察しその姿に深い感銘を受けた。
そして土砂に埋まった住宅地を一軒一軒歩いて見てまわった。
石巻や東北地方の被災地からもボランティアの方々が応援にきていただいているのには驚くとともに素晴らしいことだなと感動した。
いずれも東北地方のあの津波による被災とよく似た大災害で、こうした土砂崩れは山津波ともいうそうだがそのとおりであると思った。
その後、河川が氾濫して大きな被害と多くの地区が孤立している新宮市と三重県の紀宝町を訪れた。
いずれも市長、町長との意見交換も行った。
また今回はできるだけ被災した方々に直接話しを聞くことも心がけた。
被災者の方々が異口同音に言われたのは「与野党を超え一日も早い対応を」ということであった。
当然のことである。
しかし被災者の方々がこうした意見を言わざるを得ないということに本当に申し訳なく、また政治家としてはずかしい思いであった。
そして今日18日(日)は朝7時30分からフジTV「新報道2001」に出演した。
政治家は同僚の桜井参議院議員と私だけである。
ゲストは橋下大阪府知事と猪瀬東京都副知事である。
国際戦略特区を中心にエネルギー戦略と成長戦略にからめ規制緩和の問題や大阪都構想についての討論であった。
橋下知事の問題意識はある程度理解できた。
しかしこのことは大阪だけの問題ではなく大都市行政のあり方として全国共通の課題だと思う。
この神奈川県においても川崎市、横浜市、相模原市の三市がすでに政令市でほぼ県同等の権限をもっているのである。
この三市にとってみると県の権限は極論すれば警察と高校だけともいえる。
その中で県議会と市議会のあり方なども含め、地方行政をどうしていくのか大きな課題と矛盾を抱えていることも事実である。
難問であるが取り組むべき重要な課題である。