11月10日(日)稲盛財団主催の京都賞授賞式と晩餐会に出席した。日本のノーベル賞と言われている賞で今年で29回目である。授賞式は京都国際会館で15時開会である。司会は何と少林寺拳法仲間の元NHK宮本隆治アナウンサー。まず祝典序曲が京都市交響楽団の演奏で始まり、続いて能が披露され開会となった。稲盛財団の名誉総裁である高円宮妃久子殿下のお言葉があり受賞者3人に対しメダルを含め賞の授与が行われた。賞金は5000万円。厳粛な雰囲気の中、受賞者の挨拶が素晴らしかった。私は3人とも知らない方ばかりだが挨拶で共通していたのは、謙虚さということである。人一倍の努力と卓越した業績をあげた人のにじみ出る人間性を感じた。その受賞者は、先端技術部門がロバート・ヒース・デナード博士、基礎科学部門が根井正利博士、思想・芸術部門がセシル・テイラー氏の3人である。
晩餐会は会場のグランドプリンスホテルで18時15分開宴。京都らしく祇園芸妓の手打ちの儀が披露され開宴となった。会場で多くの人とお会いした。なかでも昨年二度お会いした山中伸弥教授と久しぶりにお会いできた。教授はノーベル賞受賞の前にこの京都賞を受賞されている。そして再び祇園芸妓の艶やかな日本舞踊で20時30分お開きとなった。またアフターディナーが22時まで続いた。来年は30回となる京都賞。創設者である稲盛氏の崇高な理想とその実現への情熱をしみじみと感じた一日であった。
京都賞授賞式の様子(京都国際会館にて)