今年の節分は珍しく暖かな一日であった。午前中に若宮神社、午後からは稲毛神社、夕方に川崎大師でそれぞれ豆まきに出席した。豆まきを終えて久しぶりに川崎大師の藤田貫首とお会いし共通の友人である津田住職の近況などの話題に一時を過ごした。節分の豆まきを終えると気分はすっかり新年となる。天気も良かったこともあり今年は特にすがすがしい気分の節分であった。
そんな折、NHKの籾井勝人新会長の記者会見に続き、新経営委員の百田尚樹さん長谷川三千子さんの発言が波紋をよんでいる。なかでも私は百田さんの著書「海賊とよばれた男」に大変感銘を覚えたものだから、今回の彼の発言には正直言って驚いた。節分の2月3日新宿駅西口で彼が自分の応援する都知事候補の応援演説で他の有力三候補を「人間のクズ」と何度も言ったという。それも大勢の聴衆のいる街頭演説でのことである。「エッ!」「ホント!」「ウソだろ!」と唖然とした。人間をクズ呼ばわり出来る神経が私には全く理解できない。どんな場であれどんな状況であれ、「クズ」という言葉を人に対して発する事が出来ることそのことに驚きである。品性や人格そのものを疑ってしまう。人を見下した想像を絶する強烈な上から目線の人であろう。この事はどうもNHKの会長にも共通していると思う。こんな人達のもとで働く職員は大変というより仕事のやりがいがないのではないかと思う。国民の受信料で成り立っている公共放送に相応しい常識と良識あるトップに一刻も早く交代すべきである。
彼らに金子みすずさんの詩を送りたい。
「犬」
うちのダリアのさいた日に 酒屋のクロは死にました
おもてであそぶわたしらを いつでもおこるおばさんが
おろおろないておりました
その日 学校でそのことを おもしろそうに話してて