昨日(4月26日)第79回メーデーが開催された。
昨年に引続いて今年も川崎球場での川崎地区メーデーに参加した。
家族連れも多く、約1万人の参加者で少し肌寒かったものの華やいだ雰囲気であった。
メーデーは本来は5月1日である。
しかし大型連休の期間中の開催となると「時短や連続休暇の行使」を活動方針に掲げる労働組合として矛盾ではないかとか、もっと参加しやすい日程をという要望を受けて、最近こうした連休に入る直前の土曜日という日になったのだと思う。
私が味の素の研究所に入社した頃のメーデーは当然5月1日であった。
そして全員参加が原則であった。
まず朝、鈴木町の研究所の広場に集合する。
そしてその年入社した新入社員全員がみんなの前で自己紹介のあいさつをするのが恒例であった。
その後隊列をつくってデモ行進をしながら中央会場(おそらく現在の富士見野球場だと思う)へ向かう。
到着した頃は会場はあふれんばかりの人、人、人。
そして各労組の旗で埋め尽くされていた。
遠くに演壇が見え、次々といろんな人が挨拶をしているが内容は全く理解できない。
やがて集会が終了すると川崎駅までのデモ行進に移る。
その行進の順番がくるまでが、また時間がかかる。
おそらく少なくとも2~3万人位は参加していたのではないだろうか。
大きい声で様々なシュプレヒコールを叫びながら五月晴れの下を歩いたものだ。
市庁舎のバルコニーには市長が出て手を振っていた光景は忘れられない。
駅前で行進が終わると友人達と近くの店にくりだしビールを飲みながら「味の素の社員になったんだな、組合員になったんだなぁ」という思いになったものである。
とにかく熱気があった。
そんな遠い遠い昔の新入社員時代の川崎のメーデーを思い出しながらメーデー会場をまわった。