今日は、お墓参りに九州の柳川市にきた。私の故郷である。驚いたことに何とここ九州は、桜がまだ3~5分咲きである。しかも今日は冷たい雨もようであり桜の見頃は今週後半だという。川崎はもうすでに満開のところが多い。事務所のそばの稲毛神社の桜もいま最高に美しく見事である。
だから柳川でもきっと満開の桜を久しぶりに見れるものと楽しみにしていただけに残念である。
つい先月の2月3日は雪が降り積もる寒い節分の日であった。その寒いなか、豆まきに出かけた神社で、降りしきる雪と寒風の中に桜がしっかりと本当に小さな小さな蕾をつけていたのがとても印象的だった。
寒い冬を耐えて春の到来を待ちかねたようにあっという間に一気に咲くから魅力的なのだとおもう。
サラリーマン時代は、東京近郊はじめ吉野、京都、角館など桜の名所にはよく出かけた。それぞれ見事な桜に感動したものである。しかし私が一番思い出にある桜は、子供の頃に庭に咲いた一本の八重桜である。それこそ春爛漫というころに庭の木々のあざやかな緑の中に満開の八重桜の光景はいまも鮮明に思い出す。だから満開の桜を見るといつも子供の頃に「なんて美しいのだろう」と思いながら見上げたあの八重桜を思い出す。その桜も今はない。