このところ新聞の政治面は連日、イージス艦衝突事故問題と道路特定財源問題が中心である。
先週金曜日は衆議院の予算委員会、そして本会議と立て続けに与党が強行採決をした。このことで自動的に予算は年度内成立が確定した。
こうした中、今日は私が支部長を務める民主党神奈川県第10区総支部としての活動として、道路特定財源の一般財源化と暫定税率廃止の署名活動を川崎駅で行った。
支部の市議会議員や役員の皆さんも多数参加して午前中から活動を開始した。
予想していた以上に多くの方々に署名してもらったし、「頑張って!」とか「民主党がしっかりしなきゃだめだ!」という励ましをたくさんいただいた。
頑張らねばとあらためて思った。
その道路特定財源の問題であるが、私はそもそも政府与党たるものが特定財源にこだわること自体、全くおかしなことであると思う。
政権担当者としての基本の仕事を放棄しているに等しいと思う。
なぜならば本来、政府は税金は使い方が限られていなくてその時の政府の政策の重要度に応じて、できるだけ自由に使えるようにしたいと思うのが当然である。
だが特定財源制度は選択できない、即ち、税金の使い途が決まってしまっているという制度である。
逆にいえば何を優先するかを決断する必要がないのである。
まさに政治を放棄しているに等しいのである。
しっかり責任をもって政治を遂行していこうとするならば、できればすべての税金は一般財源化し、よりよい社会づくりを目指すというのが当然の政府の姿勢のはずである。
そうした観点から政治を見つめてみると特定財源制度および暫定税率も維持した上で、道路を造り続けようとするのは時代遅れもいいところであると同時に政策の優先順位の判断放棄そのものである。
しかも恒久的減税として導入した定率減税はあっという間に廃止され昨年から増税となっており、暫定税率として導入したガソリンの増税は34年間も続き、今後もまだ10年は増税し続けるというのである。
我国では恒久とは暫定のことで、暫定とは恒久のことを指すのだろうか。
今の日本の政治は・・・
国民の声を聞かない
国民の暮らしを顧みない
国民の苦しみを助けない
という「3ない政治」である。