会合に出席するためお昼から久し振りに箱根湯本へ出かけた。
箱根の山は今まさに緑が目にしむ美しさである。あじさいも満開である。
ほっと一息、その美しさにしばらく立たずんだ。
一方世の中は相変わらずおかしなことばかり目につく。
防衛省の守屋次官の汚職、とりわけ過剰なゴルフ接待に驚かされたと思ったら、すぐに道路財源の税金で、マッサージチェアや野球の道具セットを買ったり、職場旅行や年間500万円もタクシーチケットに使ったりという国交省役人の実態に唖然とし、今度は「居酒屋タクシー」だという。税金を使って乗車しながらビールをごちそうになったり、現金や商品券のキックバックを受けたりするという官僚へのタクシー接待が常態化しているというのだからあきれて物が言えない。そして今回のこの件も民主党の長妻議員の質問が発端である。今の官僚には矜持がなくなっているとしか思えない。なさけないことである。
しかし同時に政治の状況も似たようなものである。
後期高齢者医療制度に対する与党のあわてふためいた小手先の手直しをする姿は「堂々たる政治」や「責任ある政治」とはほど遠いものだ。2年前与党は強行採決までして成立させたものである。こうした付け焼刃的与党の対応をみていると結局今の政治は、国民の痛みやくらしを直視していない、またわかっていないなとつくづく思う。
国民の声を聞かない。
国民のくらしをかえりみない。
国民の痛みを感じない。
まさに今の政治は「三ない政治」におちいっていると思う。