今日もまた暑い一日だった。
梅雨明けしない中でこの一週間、とくにここ数日は真夏のような暑さである。
天気予報はこれから一週間はぐずつくという。
過去最大の22ヶ国が参加した洞爺湖サミットが終わった。
終わってみて、このサミットは一体なんだったんだというのが私の素直な印象である。
そもそもG8だけで何か解決しようとすることは、もう無理なのかもしれない。
しかしそれにしても成果がなさすぎのサミットである。
地球温暖化対策への温室効果ガス削減の目標設定、食糧危機、原油高騰にみられる投機的マネーの規制、人類史上最悪の人道危機といわれるスーダン西部のダルフール問題など、人類の生存に本質的に関わる重要課題が目前にあったのである。
しかもそのどれもが、今までのように市場にゆだねていて解決する問題ではない。
まさに政治がその解決に最大の力を発揮すべき問題であり、またその時であるはずである。
にもかかわらず、内容のある目標や解決へのシナリオといったものが合意されたものは全くない。
これでは欧米のメディアから「バカンスサミット」といわれても仕方がない。
福田首相をはじめG8の首脳には、こうした地球的規模の問題に対する切迫感がないのであろうか。
残念の一語である。
またその中で、食糧危機に苦しみ、今のこの瞬間も飢えで多くの子どもたちが命を落としているアフリカの現状からすると、G8首脳が一堂にそろって豪華な夕食に舌つづみをうつ姿には、何とも寒々とした気持ちにさせられた。
「この人達はやはり常日頃から別世界で生きている人だ」という強烈な印象を世界中の人達に与えたに違いない。
テリー伊藤氏がある新聞で書いていたが、そのアフリカで次回のサミットを開催したらいいという主張に同感である。
サミット期間中、日本全国で厳重な警備も含め、大騒ぎだった洞爺湖サミットは600億円の血税を投入して、夏の花火のようにあっという間に消えて終わった。