やっと解散総選挙である。
前回の解散は2005年8月8日、ほぼ丸4年が経過した。
あの4年前、半信半疑の解散であった。
何せ、郵政民営化法案は衆議院では可決した訳であるから、小泉総理がまさかその衆議院の解散を本気だとは思っていなかった。
その解散直後、ある議員にどうしても相談したいことがあると言われ、国会図書館の会議室に向かった。
真夏の焼けつく様な日差し、人影がほとんどない、せみの声だけが響く永田町。
そんな暑い日のことを今でもよく覚えている。
この4年間は私にとって厳しく、かつ貴重な体験をした年月である。
何といっても働きたくても働けないという失業のつらさは体験してみないと本当にわからないものだと思った。
また多くの方の心からの励ましに、人の情のありがたさをしみじみと実感した。
そしていよいよ決戦の夏である。
まさに政権交代が実現するかどうかの歴史的な夏である。
民主党政権ということ以上に政権交代そのものが重要である。
時々、政権は交代してこそ本当の民主主義であると思う。
政権交代のない国はアジアの主要国でも、もはや中国、北朝鮮、日本の三カ国といわれている。
日本が民主主義国だとはっきりと言える為にも、何としても政権交代を実現したい。
その一方、現実に政権交代が実現した時に、民主党の責任、そしてその背負う課題の重さは尋常ではない。
官僚依存の政治から政治主導の政治への転換も現実を考えると極めて大変なことである。
政権交代の実現!そして背負う重責!
その厳しさを心して政権交代に挑む覚悟である。