いよいよ解散・総選挙である。
暑い、熱い夏である。「政権交代」が最大の争点である。真の民主主義国といえるためにも政権交代を何としても実現したい。その一心である。
それにしてもこの期に及んで政権政党の自民党の内紛は、もはやこの政党に政権担当能力がなくなったことをあらわしていると思う。
都議選をはじめこのところの地方選挙での結果を受けて「麻生降し」が激しかった。しかし、昨年9月圧倒的な3分の2以上の支持を得て総裁に就任し総理にしたのは他ならぬ自民党議員である。まだ1年も経過していない。
とりわけ当時、「麻生」「麻生」と呼び麻生総裁を支持した議員は選んだ自分の責任を一体どう考えているのか!
まるで、自分は最初から関係ない、麻生を支持したことはないかの如き言動をとっている議員は見るに耐えない。
政治家そして人間としてのそれこそ矜持の問題である。
小沢代表の献金問題で厳しい状況にあった今年春の民主党は「自分達で選んだ代表である、従って代表自らの判断に委ねる」ということで一致し、少なくとも今の自民党にみられるような代表降しは皆無であった。大いなる違いであると思う。
「疾風に勁草を知る」という言葉がある。
強く厳しい風が吹いてはじめて根がしっかりとした強い草かどうか見分けることができる。即ち困難や厳しい状況になってはじめてその人間の信念や志の高さなどその人物の本当の姿がわかるという意味でもある。
今日の麻生おろし騒動は沈みゆく船から家族や仲間を見捨てて真っ先に救命胴衣を身につけわれ先に逃げ出すようなものである。
こうした人達に国民の暮らしと未来をたくすことはできない。
本当の政治家、人物かどうか苦境に立った時にこそよくわかるものである。
まさに今、一人ひとりの政治家にとって本物かどうかの「あぶりだし」の時である。