政府の行政刷新会議のチームによる事業仕分けが終了した。のべ9日間。
連日仕分け現場に多くの傍聴人が訪れ又インターネットですべての論議が公開されるなど納税者である国民の注目が集中した。今までは財務省の主計官と各省庁の役人がそれこそ密室で協議して決めていたものだ。
それを政治家や多くの民間人を入れ、予算を国民目線、納税者視点で見直すというものであった。画期的な取り組みだと思う。
すべてが良いということではないものの予算の論議をすべて公開したというのは、何より評価すべき事だと思う。TVではとにかく視聴者受けすると思われる場面だけが流され、特に”蓮舫”さんはその姿勢を「上から目線」とか「えらそうに」とか批判される場面もあった。しかし、厳しい生活の中で納めた税金の使い方をめぐる問題である。官僚を厳しく問い詰めるのも時としては必要だと思う。彼女は大変な気配りする人であることを知っているが故にちょっと気の毒な気もした。
その中で私が大変気がかりなことはスーパーコンピューターに関しての論議である。これからの日本はバイオサイエンス、ナノテクノロジーなども含め技術立国を目指すことも重要なことだと思う。その基盤の一つが世界一を目指すスーパーコンピューターであろう。世界一と世界第二位では天と地の違いがある。やはり世界一を目指すことが重要である。夢を追い求めることをなくしてはダメだ。この分野はこうした視点が必要ではないか。
こんな私の思いを川端文部科学大臣に伝えた。同じに理系の人間として理解してもらえると思ったからである。やはり、川端大臣も同じ思いであった。
思いきったメリハリをきかせた中で将来の夢と希望を抱ける予算にしたいと思う。