桜が開花したとはいえ今日はまた冬に逆戻りしたように寒い。しかもどんよりとした曇空である。
そんな中、午前中に「中原桃の会」の桃祭りに顔を出す。つきたてのおいしいお餅をいただいて、新しい桃の木の植樹の手伝いをする。
来年が竣工400年という二ヶ領用水の岸に植樹する。
この用水は徳川家康の命を受けた用水奉行の小泉次大夫が農民の協力を得て14年の歳月をかけて完成した南関東最古の農業用水である。
多摩区の宿河原と上河原で多摩川の水を堰入れ、平地一帯を灌漑したという。
400年という歴史の重さを感じながら新たな桃の木を植えた。見事に育って美しい花を咲かせてほしい。
午後「あさがおの会」の皆さんが私を囲む会を開いていただいた。
「あさがおの会」は横田めぐみさん御家族支援の会である。発足して7年になるという。
横田早紀江さんも出席していただいた。
横田さんは「この会は本当に私たちの心の支えです。皆さんに献身的に活動していただき心から感謝しているんです。」とおっしゃった。
会場にはメンバーの皆さん約50名に加え、TV、新聞など取材の報道も4-5社が入っている。一瞬びっくり!
報道陣にフルオープンだという。従って少々発言は慎重になる。
ズバリと発言できない部分もあるが、やはり拉致問題特別委員長という肩書きがある以上しかたがない。
約30分くらい話しをした後、質問を受ける。
いやぁ、次々と手が挙がる。
政府への要望、意見が続く。
・拉致問題解決へのメッセージが伝わってこない
・本気なのかわからない
・今まで一向に進展がなかったが、新政権の方針はどうなのか
・政権交代で期待しているが、未だにその手ごたえがないが
などなど、率直かつ厳しい意見の連続である。
いかに皆さんが真剣に活動されているかが、ひしひしと伝わってくる。だからこそ一人ひとりに丁寧にこたえる。そして横田さんが「今まで今度こそは解決するのでは、前進するのではと思うことが何度かありましたが、すべて期待を裏切られてきました。何故なのかと疑問に思うことが多かったんです。くやし涙も流しました。だからこそ是非期待に応えてほしいのです」と切々と訴えられた。
横田早紀江さんの思いがこもった
静かな口調だからこそ一段と胸に響く。
私は「この拉致問題の解決こそが私の天命だという思いで、命がけの決意で取組みます」という言葉で締めくくった。
充実した2時間の会合であった。