私が会長を務める「犬猫等の殺処分禁止の議員連盟」の4回目の勉強会に前回の杉本彩さんに続いて山崎恵子さんをお招きした。
山崎さんはペット研究会「瓦」という会を個人で主宰し、動物に関するシンポジウム、セミナー、各種勉強会などでの講演をはじめ、多くの著書や翻訳書などを通して国内外の情報を発信している第一人者である。私も以前から多くのことを学ばせてもらっている。そもそも、山崎さんのお父様は私の先生であった。お父様は私が東大獣医学科の学生の時の教授である。
当時、先生は動物臨床の日本のそれこそ第一人者として有名であった。そして何より博学であった。あらゆる分野のことに詳しく、話題がつきなかった。だから先生の講義は内容が幅広い分野にわたって面白く、いつも楽しみであった。
大学4年生の夏休みには約10日間茨城県の岩間にある東大牧場で泊まり込みの臨床実習がある。通常大学での実習というと犬猫中心であるが、この実習は牛・馬・豚などの大動物を対象とした診察・診療である。朝から夕方までビッシリのハードな実習である。その間先生も何日間か指導に来ていただいた。一緒に寝泊まりである。夕食が終わると必ず「おい、城島君、どう・・ちょっと麻雀でもやらないか!」とお誘いがある。当時は私もキライではない方だったのでクラスメートを集めて先生と囲んだものである。いつも先生はパイプをくわえてダジャレをとばしながらの楽しい麻雀である。
そんな遠い学生時代のことを思い出しながら山崎さんの話しに聞き入った。
「動物に優しくできるものは人間をも大切にできる」山崎さんの言葉である。