予算委員会も大詰めを迎えている。
何とか予算および関連法案の成立をさせるべく、各党との協議をしてきている。
誠実かつ丁寧にという思いで対応している。
それにしても次々と協議を難しくすることが党内から起こるのは、頭が痛いし心底怒りがこみ上げてくる。
後ろから鉄砲とはこのことである。
私も4年間落選を経験した。
その4年間で気づかされたことのひとつに、国民の思いや願いと永田町の間に大きな乖離があることであった。
どうして政治家は国民の思いを受けて止めないのであろうか、政治家として10年間近く永田町に身をおいた私でさえそう思うのだから、多くの市民はなおさらそういう思いになるはずだ!ということであった。
以来、私が政治家として心がけていることは市民、国民の思いを少なくともしっかりと受け止めること、そして可能な限り、その声に応える努力をすることである。
国民の立場からすれば与野党の足の引っ張り合いや非難合戦や、屁理屈みたいな永田町だけに通じる国対による政治日程や、4月の統一地方選挙に向けてどういう対応をしたら有利になるかなどは一切関係ないのである。
とにかく国民の暮らしが良くなることの一点である。
野党が政府案に反対というのは、ある意味で当然かもしれない。
しかし真っ当な論議をする。そして反対であっても少なくとも国民の暮らしを犠牲にしてはならない。
それくらいの良識はもつべきであると思う。
国民から遊離してしまうことが与野党含め、政治そのものへの不信を大きくする。
不幸なことである。
厳しい状況であるが、信念を持って事に当たりたい。