原発事故に伴う立入禁止区域が警戒区域となりこの中に取り残されているペットや家畜の保護、救助を求める声が一段と多くなった。
その要望や意見は・・・「一刻も早く救い出してほしい!」や「私たちにも是非お手伝いさせてほしい!」というものである。全く同感である。
私はその多くの方々の声を実現させようと連日努力してきた。動物愛護を担当する環境省、家畜を担当する農水省、原発事故対応の通産省などと具体策を検討し、一日も早く救助活動ができる様にとの思いで取り組んできた。
しかしながら・・・思うように進展しない!苛立ちの日々が続いた。途中何度か「よし!これでやっと具体的に動き出せそうだ」と期待したことがあった。ところがいざ実行する直前になると必ず障害や関門が出てくるのだ。こうしたことをくり返すうちに私自身次第に怒りがこみ上げてきた。
政府が原発事故の収束や避難されている人や様々な被害への対応に全力を注いでいるのは良くわかる。しかし取り残された動物たちの命があぶないのである!「政府は何を考えているのか!!」とうとうしびれを切らして4月27日17時45分に総理官邸の枝野官房長官を訪ねた。「この動物救助も政府の課題の一つであると把えて欲しい。このままでいくと日本は動物虐待国というレッテルをはられてしまう。命を大切にするという民主党政策の理念からしても人はもちろんだが動物たちの命も大切に考えてもらいたい!」と訴えた。
枝野官房長官は「良くわかりました」と心強い返事であった。
その後、昨日福島県が警戒区域に専門の獣医師も含め県の職員が動物たちの実態を把握する為立入調査を行なった。政府からも環境省が同行した。
やっと少しではあるが前進しはじめた。私も連休中に現地に入る予定である。