今朝はフジTV「新報道2001」に出演した。
テーマは「エネルギー政策」についてである。
今回の原発事故を受けて今後の日本のエネルギー政策を白紙から見直すという総理の発言を基にした討論である。
中心的テーマは電力の発電と送電の分離論を中心として、今後のエネルギー政策についてである。
コメンテーターは高橋進(日本総研副理事長)、石黒不二代(ネットイヤーグループ社長)、石川和男(東京財団上席研究員)である。
石川さんは90年代の官僚時代に電力自由化の流れの中で分離論を推進し、法案まで作ったが実現できなかったということもあり最も積極的であった。
石黒さんはアメリカでの体験を基に推進していくことに何ら問題はないという主張であった。
高橋さんは論議自体は否定しないが、なぜこの時期なのかについては少し慎重に論議をしていくべきだという主張であった。
総じて私含めて将来の方向性については一致した論議であった。
番組の最後の2分間で金総書記の中国訪問について私の見解を求められた。
司会の須田哲夫(フジTV解説委員)が長年、北朝鮮問題にも取組まれているという表現で私のことを紹介した。
拉致問題等特別委員会委員長として拉致問題の解決にむけて地道な活動をしていることを評価してくれてのことであり、ありがたかった。
今日は政治家が私ひとりであったこともあり、終始おだやかな雰囲気での番組となった。
この2週間はとりわけ忙しい日々が続いた。
落ち着いて少しゆっくりするという時間がほとんどない日々であった。
5月16日(月)にはNHKテレビ放映の予算委員会の質問にたった。
与党の政策責任者としての質問にふさわしい内容にすることを心がけた。
わずか30分の質問時間であったが、事前にじっくりと推考を重ねた。
野党時代は政府の問題点を追及するという一点に集中していたから、いまから考えると当時の質問はやりやすかった。
質疑のなかで特に二重ローンの問題と原発20キロ圏内におけるペット・家畜の救助および対応策について取り上げた。
というのは、5月4日に桜井南相馬市長の案内で、この20キロ圏内を視察し直接地元の要望も聞き、私なりに判断をして動物の救助について具体策を玉木、高邑両議員や林良博先生らと練り上げ、農水省筒井副大臣へ要請したのが5月6日。
以来、なかなか進展しない。
農水省側の注文にその都度応えているにもかかわらず一向に進まない。
ついに私も我慢の限界にきた。
筒井副大臣、平野副大臣、そして農水省の幹部の前で机をたたいて思わず大声を出してしまった。
「いい加減にしてくれ。動物の命はまってくれない!」
両副大臣は私が最も尊敬する議員である。
ふたりともよく私の訴えを理解してくれ、以来何とか前進しはじめた。
あとで平野さんが「あんなに怒ったジョーさんをみたのははじめてだ」と言ったが、私もはじめてのことである。
そんなこともあり予算委員会でこの問題を取り上げた。
国内だけでなく海外からの要請や批判も本当に強いものがあり、日本としてやるべきことはきちんとしているということを具体策で示す必要があると思ったからでもある。
この予算委員会の後、大変大きな反響があった。
その多くは「やっとこの問題を取り上げてくれた、ぜひ命を救うことを基本として対応して」という励ましの声であった。
この間の経過は同僚の玉木雄一郎議員が詳細に報告をしてくれている。
ありがたいことである。