フジテレビ「新報道2001」に出演した。
3週間前にも「エネルギー問題」で出演した番組である。
今日は7時30分から9時までの1時間半とフル出演。
主題はまさしく混迷する政治情勢についてである。
菅総理は本当に辞任する気があるのか、しばらく総理を続けるつもりなのか、民主党はどうするのか、野党の対応はどうか、といったことを中心としたものである。
さらに第2次補正、子ども手当をめぐる民主、自民、公明との3党協議の方向、などなど広範囲の論点であった。
相手は自民党が山本一太さん、公明党は高木陽介さんである。
山本さんはいつも通り持論を展開された。
高木さんは子ども手当については民主党の考え方にも一定の理解を示していただいた。
私はまず民主党の政策の理念や基本的な考え方および問題意識を、国民のみなさんに伝えることを主眼とした。
従って特に子ども手当についてなぜ所得制限を設けることに反対しているのかを詳細に述べた。
以前にも書いたことだが、子ども手当は基本的には年少扶養控除(中学生以下の児童)の廃止により生まれる財源によりまかなわれている。
従って所得制限をかけると、その所得以上の世帯はまともに増税となるのである。
震災の復旧復興のための財源として子育て世帯だけがなぜ増税となっていいのか、その明確な説明は野党からまだない。
その一方で給与所得1500万円以上の控除を縮減させ、約1000億円の財源を生み出すとする民主党案には野党は反対である。
おかしな話である。
本当に財源が必要だという話なら、真っ先にこうしたところから捻出するのが筋というものだろう。
ところが何が何でも子ども手当から財源を出せと迫ってくるのである。
すでに子ども手当は当初の予算から2000億円も捻出しているのに・・・である。
とりわけ自民党は高所得者にはやさしく子育て世代や低所得者には冷たい対応である。
どこかで妥協は必要だが、私の気持ちはまだ釈然としないままである。