今日、7時30分からフジテレビの「新報道2001」に出演した。
これでこの番組の出演は3度目である。
テーマは【橋下旋風から考える国政の役割と改革の本気度】として今回の維新の会の圧勝と既存政党不信の理由、大阪都構想が国の構造改革に繋がるのか。そして消費税論議の行方と今後の政局などであった。
同席したのは自民党の山本一太さん、公明党の高木陽介さん、新党改革の舛添要一さんであった。
今回、私がとくに主張したひとつが社会保障と税についての与野党協議についてであった。
そもそも自民、公明両党の幹部は今年の夏ごろまでは私に「城島さん、社会保障と税については政府案ではなく民主党案を早くつくってよ!そして与野党協議をしてその結論を政府案とすべきだ」と常に言われていた。
私も「もちろん、そのつもりです」と答えていた。
従ってまず大枠の民主党案を6月にとりまとめをし今、さらにそれを肉付けすべく民主党案を検討しているのである。
そしてその民主党案をいわゆる政府民主党の素案として与野党協議に入りたい。
ところがここへきて自民党の幹部は政府案、しかも閣議決定したものでないと協議に応じられないなどと言い始めている。一体何なんだ!!!
振り返って2005年!
大臣をはじめ多くの議員が払うべき国民年金の保険料の未納問題で大騒ぎとなった年金制度改革の国会。
当時私はこの法案の審議の厚生労働委員会の筆頭理事として陣頭指揮をとったものである。
今となってはなつかしい思い出の一こま一こま鮮明に覚えている。
結局、参議院で強行採決して年金制度改革法案が成立した。
そして混乱した国会を終息させる観点からも自民党から年金制度および社会保障制度改革について与野党協議の場をつくりたい。是非協力してほしいという提案があった。
またそもそも年金や社会保障制度は政権交代しても変らない安定したものにしたいからだという。
提案を受け党内では様々な意見が出された。
「自民党に利用されるだけだ」「反対だ」という意見もあった。
だが当時の岡田代表をはじめ党幹部はこの自民党の提案を真っ正面から受け止めて賛成することとした。
正式には「年金制度をはじめとする社会保障制度改革に関する両院合同会議」である。
すなわち、衆・参合同の会議というスケールの大きい会である。
座長には与謝野さん、副座長には仙谷さんが選ばれ、民主党から幹事として枝野さんと私が選ばれた。
全政党の参加を経て華々しくスタートしたものである。
しかしやがて論議がいきずまってくる様になり、座長が今後の進め方について幹事の中で論議をする。その間はしばらく開催しないと発言した。
幹事間の話し合いで私たち民主党をはじめ野党から「与党、とくに自民党はまったく野党の意見を取り入れる姿勢がない。与党が自分たちが決めた内容をまったく修正する気がなければ、この会議は無意味だ」という意見が圧倒的に多くだされた。
しかし自民党はその後も姿勢を変えることなくこの会議そのものもその後は開かれることなく今日に至っている。
私はこのときの体験からして与党案というのはガチガチに決めてからでは与野党協議は成り立たない。
かなり幅をもった段階にとどめておいてこそ与野党協議が成り立つことを身にしみて味わったものである。
従って今回の社会保障と税の一体改革については政府民主党案はまさしく素案であるべきであり、その素案をもってこの際、休眠状況にある両院合同会議を再開することを提案しているのである。
当時の野党民主党の決断と同じように現在の野党自民党の決断に期待したい。