国対委員長に就任した。
味の素のサラリーマンから政界へ飛び出し新進党で初当選してから、もう丸15年である。
この間新進党の解党、そして新党友愛の結成参加、その後民主党への合流となり、まさに日本の政界の大激動の波に見舞われた。
また同時に純粋比例代表として東京ブロック比例順位1位で初当選し、次の選挙からは小選挙区(東京13区)で戦うことになり2回目の選挙は小選挙区で落選し比例で復活当選し、3回目は小選挙区で当選、そして4回目の選挙はいわゆる小泉郵政解散選挙で落選であった。
そして落選中に選挙区を今の川崎に変わり小選挙区で当選を果たしたことなどを振り返ると私の人生も大激動の人生だなと思う。
そしてこの間、与党の国対委員長になろうとは思いもしなかった。
人生わからないものだとつくづく思う。
来週からの通常国会でいかに重要法案を成立させるか「奇策」があるわけではない。
ただ誠実にひたむきに、それこそ国民目線で前に進むしかない。
落選中にいやという程感じたこと、即ち国会がいかに国民からかけ離れているかということを実感し続けたことをあらためて思い起こしている。
国会に埋没することなく常に国民の思いを基本に国会運営の任に当たりたい。
サラリーマン生活25年。まさしくサラリーマン、勤労者の代表らしく頑張ってみたいと思う。
1年前の通常国会の代表質問で私自身が国会を深みのある白熱した議論を中心とした「熟議の国会」にしようと呼びかけた。
しかしこの1年間、あの大震災や原発事故という国難の中にあっても国会はまだまだ私の目標とした姿からは大きくかけ離れたままである。
衆参の「ねじれ」は今後も続くことは避けられない。
だとすると今こそ新しい国会のあり方を構築すべき時であり、またそのチャンスの時でもあると思う。
その努力なしにいたずらに「解散」とさけぶのは無責任だと思う。
時間を見つけて国対委員長就任の挨拶回りをしているが、その中で自民党の古賀誠先生が議員会館に在室されていた。
自民党の元国対委員長であり私の古里が先生の選挙区であり、また味の素時代からのおつき合いでもある。
古賀先生は「国対は国家国民のためという大義を常に忘れずに、国会運営のすべての責任を担っているという自覚といざという時の辞表を胸にもって励むこと」というアドバイスを頂いた。
その通りだなと感じた。
いよいよ150日間の国会が始まる。
厳しい国会であることは当然であり覚悟はしているが、とにかく国民からみて一歩でも二歩でも政治が前進していることを実感できる国会になるような舞台作りを何としても実現したい。
※与野党国対院長会談(1月18日)