明日は3月11日。
大地震につづき想像を絶する大津波。思いもしなかった原発の事故が起きたのはちょうど一年前。
その時、議員会館の11階にある自分の部屋で厚労省の幹部4人と年金の打ち合わせをしていた。
地震だ!
と思ったが打ち合わせを続けていた。そのうち揺れが大きくなり、これは大地震だと思い大きな会議用のテーブルの下に「もぐろう!」と声をかけた。やがて12階建ての会館が大きくゆれ、きしむ音が響き、悲鳴が聞こえた。
首都東京も大パニックに陥った。その日帰宅したのは午前4時。普通なら車で40分のところ、7時間かかった。
あれから一年である。
今年は本格的な復興への道を進む年である。この大震災に国民は心を一つにして対応してきた。そのことは世界から称賛されたものだ。その一方で政治はどうであろうか。
国民は復旧復興にむけ心を一つにし、助け合っているのに政治だけは混迷状況を続けてきた。
「何も決められない国会」と国民の批判と不満がうずまいている。私自身まさしく未曾有の国難の時であるから、政治も日本復活、福島再生にむけ党派を超えて取り組めないものかと痛切に思う。
本来、復興のけん引役であるべき政治が逆に復興の足を引っ張るようなことであっては絶対にいけない。この1月30日から始まった予算委員会はいよいよこれから長い国会のスタートである。そのために野党の要望・要求をほとんど受け入れ、過去もっとも多い質疑時間を確保し徹底した議論を尽くした。こうした積み上げの上で互いに協力し合うものは徹底して協力する、そして決めるときはきちんと決める、という国会にしたいと思ったからである。
3月8日、やっと衆議院で来年度の予算案が可決された。
とりあえず「ほっと一息」である。しかし、これから一層大変である。郵政改革法案や社会保障と税の一体改革に伴う消費税法案など課題は山積である。
とにかく、「一つ一つ乗り越えていく」以外にない。