今日出演したHNK日曜討論でも我党の党内の現状について厳しい質問や指摘があった。
振り返ってみると政調会長代理以降よく出演する日曜討論に心和やかな状況で出演できたことはまずない。まあ、政権与党である以上は当然だと思いつつも心の中では「ウーン!」と唸ることが多い。しかし少し冷静に政治の現状をみてみると私は今「政治家のあぶりだし」の時代だと感じている。政治家としてまた人間としての生き方が一人一人見事に浮き彫りにされているということではないかと思う。
長年続くデフレ、悪化する一方の財政、歯止めかからぬ少子化、異常な円高と海外流出する企業、緊張する東アジア情勢、そこへ大震災、原発事故が重なる。
今、政治が背負う課題は多くかつきわめて重い。そのことに政治家としてどう対応するのか、対応しきれるのか、真正面から逃げずに見据え決断する気概があるのかということを国民からしっかりと見分けられている時ではないかと思う。たとえば私たち政治家は徐々に熱せられて熱くなっていくフライパンの中にいてその熱さにどこまで耐えられるのか、そもそも耐える気概があるのかが問われているのだと思う。 以前読んだ歴史小説の中で主人公の武士を「真っ赤に焼けた火箸をぎゅっと手で握りしめても表情一つ変えない男」といったくだりに強い衝撃を受けた。今の時代の本物の政治家とはどういう人物なのかを自分なりにもう一度熟考してみたい。