選挙制度改革の法案は本当に苦労し時間をかけ野党の主張にとことん配慮して作ったものである。
昨年の10月に9党すべての政党に呼びかけて選挙制度改革の各党協議会をスタートさせた。
この間の協議会での論議は実に16回にも及ぶ、
昨年10月にスタートした当初は私たち民主党はまず違憲状態という最高裁判決を受けて1票の格差是正を先行させるという提案をした。
しかし自民党以外のすべての政党はこの提案に強く反対し、1票の格差是正と議員定数削減と選挙制度の改革の3点セットで同時決着を図るべきだと常に強く主張し続ける状況が続いた。
そこで今年1月の各党協議会で民主党は3点を同時決着するという野党各党の主張に同意し、この方針が全政党の合意事項となった。
そこで与党として民主党はこの3点を同時に達成するべく大変難しい法案づくりを手がけることになった。
そもそも議員定数削減といい選挙制度改革といい9党それぞれ主張が大きく異なり、すべての政党がこれで良いという案はそもそも不可能に近い。
そこで議員定数削減はその削減分(今回は45名削減。うち比例定数40名)の多くは私たち民主党が負担することを覚悟する案とすることを決断した。
即ち、45名削減しても公明党、社民党、共産党をはじめとするいわゆる中小政党には全く影響を与えない。それどころか逆に定数を減らしても選挙後は今より議席が増加する可能性が大きくなることを基本とした選挙制度を検討し続けたのである。
そして比例代表の選挙制度について公明党や社民党、国民新党などが主張していた連用制を一部取り入れることで、こうしたことが実現する案としたのである。
民主党としては国会議員が身を切るというより、それこそ民主党自身が身を切ることで定数削減を何としても実現しようとしたものである。
この案を作成する間も当然各党協議会を通して各党との協議を進めていった。
そして今年の6月に民主党案を提示した。
この案には自民党をはじめとして反対とする政党もあったが同時に一定の評価をしてくれる政党もあった。
そこであとは国民に開かれた国会の委員会で論議しようと自民党に審議入りを申し入れをした。
国民に見えない各党協議会でこれ以上続けても、それこそ密室だという批判を浴びるだけである。
しかし自民党からは「自民党案を出すまで委員会審議は待ってほしい」と言われた。
そこで待つこと約1か月。やっと7月になって自民党案が出てきた。
しかしそれは全政党の合意事項であった1票の格差是正、議員定数削減、選挙制度改革の3点セットではなく、単に1票の格差是正だけのものであった。
しかし私は自民党案も出たのでいよいよ民主党と自民党案の両案で委員会審議に入りたいと自民党に申し入れた。
ところが驚くことに自民党は自分で法案を出しながら自分たちの法案の審議入りにかたくなに拒否を続けるという前代未聞の異常な対応が続いたのである。
毎日のように審議入りの要請をし続ける日々が続いた。
国会の会期末の9月8日が日一日と迫ってくる。
しかし相変わらず審議入り拒否の姿勢は変わらない。
日程的にギリギリの8月20日には審議入りを了解するという自民党との約束が当日になって反故にされた。
ここに到ってはもはや自民党はこの1票の格差是正も、ましてや定数削減は実現させたくないのではないか!それを裏付ける自民党幹部の発言も相次いだのである。
そこでこれ以上こうした自民党につき合うことはできないと判断し、日程的には本当にギリギリの8月22日からの委員会での審議入りを決断した。
残念ながら野党は欠席の中での採決となったが昨年10月以来、野党の意見を十分に聞き丁寧過ぎるくらいの対応をしてきたという自負がある。
即ち、時間切れでこの法案を廃案にしようという思惑が見え隠れする中で、1票の格差是正はもとより国会議員自ら身を切る改革は私たちの責任で実現しなければならないという強い決意で国会対応をしてきている。
議員が自ら身を切ることもせず「あの人件費は何割カットしろ、あの予算は削れ・・・」などという資格はないと思っている。
そんな身勝手なことが国会議員だからといって許されてはいけない。いや、許してはいけないという決意でこの法案の衆議院採決を断行させていただいた。
あと1週間!参議院での審議に懸けるしかない。
昨年の10月に9党すべての政党に呼びかけて選挙制度改革の各党協議会をスタートさせた。
この間の協議会での論議は実に16回にも及ぶ、
昨年10月にスタートした当初は私たち民主党はまず違憲状態という最高裁判決を受けて1票の格差是正を先行させるという提案をした。
しかし自民党以外のすべての政党はこの提案に強く反対し、1票の格差是正と議員定数削減と選挙制度の改革の3点セットで同時決着を図るべきだと常に強く主張し続ける状況が続いた。
そこで今年1月の各党協議会で民主党は3点を同時決着するという野党各党の主張に同意し、この方針が全政党の合意事項となった。
そこで与党として民主党はこの3点を同時に達成するべく大変難しい法案づくりを手がけることになった。
そもそも議員定数削減といい選挙制度改革といい9党それぞれ主張が大きく異なり、すべての政党がこれで良いという案はそもそも不可能に近い。
そこで議員定数削減はその削減分(今回は45名削減。うち比例定数40名)の多くは私たち民主党が負担することを覚悟する案とすることを決断した。
即ち、45名削減しても公明党、社民党、共産党をはじめとするいわゆる中小政党には全く影響を与えない。それどころか逆に定数を減らしても選挙後は今より議席が増加する可能性が大きくなることを基本とした選挙制度を検討し続けたのである。
そして比例代表の選挙制度について公明党や社民党、国民新党などが主張していた連用制を一部取り入れることで、こうしたことが実現する案としたのである。
民主党としては国会議員が身を切るというより、それこそ民主党自身が身を切ることで定数削減を何としても実現しようとしたものである。
この案を作成する間も当然各党協議会を通して各党との協議を進めていった。
そして今年の6月に民主党案を提示した。
この案には自民党をはじめとして反対とする政党もあったが同時に一定の評価をしてくれる政党もあった。
そこであとは国民に開かれた国会の委員会で論議しようと自民党に審議入りを申し入れをした。
国民に見えない各党協議会でこれ以上続けても、それこそ密室だという批判を浴びるだけである。
しかし自民党からは「自民党案を出すまで委員会審議は待ってほしい」と言われた。
そこで待つこと約1か月。やっと7月になって自民党案が出てきた。
しかしそれは全政党の合意事項であった1票の格差是正、議員定数削減、選挙制度改革の3点セットではなく、単に1票の格差是正だけのものであった。
しかし私は自民党案も出たのでいよいよ民主党と自民党案の両案で委員会審議に入りたいと自民党に申し入れた。
ところが驚くことに自民党は自分で法案を出しながら自分たちの法案の審議入りにかたくなに拒否を続けるという前代未聞の異常な対応が続いたのである。
毎日のように審議入りの要請をし続ける日々が続いた。
国会の会期末の9月8日が日一日と迫ってくる。
しかし相変わらず審議入り拒否の姿勢は変わらない。
日程的にギリギリの8月20日には審議入りを了解するという自民党との約束が当日になって反故にされた。
ここに到ってはもはや自民党はこの1票の格差是正も、ましてや定数削減は実現させたくないのではないか!それを裏付ける自民党幹部の発言も相次いだのである。
そこでこれ以上こうした自民党につき合うことはできないと判断し、日程的には本当にギリギリの8月22日からの委員会での審議入りを決断した。
残念ながら野党は欠席の中での採決となったが昨年10月以来、野党の意見を十分に聞き丁寧過ぎるくらいの対応をしてきたという自負がある。
即ち、時間切れでこの法案を廃案にしようという思惑が見え隠れする中で、1票の格差是正はもとより国会議員自ら身を切る改革は私たちの責任で実現しなければならないという強い決意で国会対応をしてきている。
議員が自ら身を切ることもせず「あの人件費は何割カットしろ、あの予算は削れ・・・」などという資格はないと思っている。
そんな身勝手なことが国会議員だからといって許されてはいけない。いや、許してはいけないという決意でこの法案の衆議院採決を断行させていただいた。
あと1週間!参議院での審議に懸けるしかない。