この一週間は本当に多くの出会いがあった。
先週日曜日の5月19日は東大五月祭で東大少林寺拳法の現役学生拳士の演武会に顔を出し、引き続きOB総会に出席をした。五月祭もOB総会も約10年振りの出席である。私自身が入部した遠い昔の頃を思い出しながら現役拳士の演武をみた。今は東大も女子大生の拳士が随分と増えた。ピリッと緊張感ある見事な演武であった。
そして、22日(水)は長崎へ出かけた。長崎は3年振りである。
三菱重工労組長崎造船支部の政治活動委員会結成30周年記念政治講演会に講師として招かれたものである。長崎市公会堂に約1,000人の出席であった。「どうなるこれからの日本!」というテーマであったが、民主党政権については今まで「マニフェスト総崩れとか、党内分裂」といったマイナスのことしか伝わっていないのが現実であることから民主党政権が目指した政治について改めて振り返えることに力点をおいた。
そして翌日長崎造船所の史料館と造船所そのものを見学させてもらった。
1859年、長崎鎔鉄所にはじまる約150年の長い歴史のある長崎造船所である。
戦艦武蔵を造ったことで有名であるがまさしく、日本の近現代史そのものであることを実感した。造船所ではちょうど建造中のLNG船やコンテナ船そしてノルウェーから発注されたという特徴的な形をした3次元海底資源探査船を見学することができた。やはりこうした「モノ造り」は日本にとって欠くことのできないことをつくづくと実感した。
そして、昨日25日(土)は味の素時代の後輩である水野さんの紹介で作曲家の船村徹先生と会食し懇談をした。水野さんは味の素を早期退職して現在、栃木県の塩谷町でバリアフリー鉄道農園「風だより」というテラスカフェを経営している。TVでも紹介され多くの人が訪れるようになったという。25日もまず彼が経営する農園「風だより」を訪れた。確かに来客が多い。おすすめのチーズケーキとプリンをいただく。さわやかな風と林に囲まれた静かな中で心が和む。
そして、近くの鬼怒川べりの漁楽荘という小さな旅館に向う。そこで、船村徹先生とお会いした。船村先生は水野さんらが取り組んでいる「山の日」制定の提唱者でもあり、私もその運動に理解をし応援してきていることもあり、今回の出会いとなったものである。船村先生はこの塩谷町の出身であり、ご自宅は藤沢だがここのアトリエで内弟子と一緒に過ごすことが多いという。夕方5時から約3時間話しがはずんだ。船村先生はひたすらウィスキーの水割りである。話が盛り上がったところで船村氏の呼びかけで一緒に来られた茨城インフォメーションサービスの木村会長が美声を披露された。そこで、私もお礼の気持ちで船村先生作曲の「兄弟船」を歌った。大変喜んでいただき、門下生の一人という認定までもらった。
あわただしい日常から離れ、ゆったりと又楽しく和やかな時を過ごした。充実した一週間であった。