去る17日(木)齋藤勁先生(前衆議院議員、前官房副長官)の勉強会で成田憲彦駿河台大学教授の講演を聞いた。演題は「日本政治の再生は民主党の建て直しから」であった。①なぜ民主党への政権交代は起きたのか、②民主党政権は何を失敗したか、③野党としての民主党は何をすべきか、などを中心に選挙制度も含め大変本質的な問題提起であった。そして、日本政治を深化させるためにも政権担当能力のある政党が少なくとも二つは必要である。そのためにも厳しい状況の中だが民主党はその一つの勢力、極をめざすべきだという事を、多面的に説かれ非常に感銘をうけた講演であった。私と成田憲彦先生とは私が幹事長代理で先生が野田内閣の参与の時に大変苦労した「一票の格差是正と議員定数削減」の法案作りに当たって多くの助言を頂いた。
講演後、横浜港の美しい夜景を見ながら、その頃の思い出話や今だから話せることなどの懐かしい話題まで、話しは尽きなかった。帰り際に、「細川元総理はお元気でしょうか」と成田先生に尋ねた。先生は「じゃあ」と言って携帯電話で細川元総理に電話をかけ「いま城島光力さんと一緒にいます」と言って私にかわった。私は約二か月前に細川元総理と電話でお話しをして以来である。細川元総理は「お元気ですか。頑張ってください。近いうちにまたお会いしましょう」といつもの穏やかで優しい声で励ましていただいた。有難いことである。
また18日の夜、来日中のミャンマーのアウン ティ情報大臣と会食をした。先日私の朝食セミナーで講演していただいた駐日ミャンマー大使も同席であった。大臣は肉料理がだめとのことで懐石料理で日本料理を楽しんでいただいた。大臣は以前は労働大臣を務められたと聞き、しばし労働運動の話しから私の出版したばかりの「労働組合読本」をミャンマー語に翻訳しようといった話しで盛り上がった。ミャンマーはこれから大いに発展する国であり労使関係もまた重要な課題である。この点でもミャンマーの国づくりに少しでも貢献出来ればと思った。