新しい年が明けた。
昨年は今までを振り返りつつもう一度政治理念や目指す社会像などについて自分なりに見つめ直した一年だった。今年はそのことを踏まえ且つ、昨年の厳しい日々を糧としておおいに行動しようと思う。
さて、今年は「甲午」の「うま年」である。
まず、「甲」は鎧・兜の意で草木や種子の芽を覆っている殻を指していて、時節がめぐり種子や草木の若芽が被っていた殻を破って頭を少し出した象形文字でもののはじめを表すという。「午」は陰気が下から地表に出ようとして突き上げている象形文字で逆らう・背くという意で対抗・抵抗するという意味だという。そして、甲午を組み合わせると古い殻を破って革新的に歩を進めようとしても内外ともに紛糾、混乱が起こりやすいと言われている。
歴史を振り返ってこの年をみると60年前の甲午は昭和29年。この年の政界は野党を巻き込み日本民主党が結成されて年末に吉田内閣は総辞職し鳩山一郎内閣が発足した。更に60年遡り明治27年。この年に日清戦争が勃発。まさに「甲午」の年は多事多難である。
私が尊敬するある学者は、私に今年のキーワードの言葉は「初めから新機軸でやれ!」もしくは「もう一回初めからやり直しだ!」という。「なるほど!」と思った。東京都知事選も候補者難だった状況から一転して細川元総理も出馬を検討している。原発を含めたエネルギー政策を始めそれこそもう一回日本の政治も原点からやり直せということだろう。さらにこの先生は「こうした甲午の年にふさわしい守り本尊は憤怒相の馬頭観音だ」という。その馬頭観音ならば柳川の我が実家の馬神堂におまつりしている。文政9年(1826年)に先祖が建てた。馬神堂については以前のブログに書いた(2010年8月29日、及び12月19日)。この馬神堂には馬頭観音を中心に左右にそれぞれ薬師如来と青面金剛菩薩がある。
たまたま今日のテレビ東京の番組で泉谷しげるさんが出演していた。彼は「バカヤロー!と怒ること、癇癪は力になる」「怒ることは大事だ」と言っていた。これまた「なるほど!」と思った。まさに憤怒相の泉谷さんである。
政治状況は一強多弱の国会状況からすると一見、与党安泰の様でもある。しかし、内外共にまさしく課題山積である。この課題をどう乗り越えるか日本にとって正念場の年である。