またまた週末の大雪。14日(金)の夜はちょっとした吹雪!横なぐりの寒風に雪が顔に吹き付ける。夜部屋の窓から外を見ると、猛烈な雪で殆ど視界がきかない。普段はきれいに見える工場の灯りも全く見えない。それでもオリンピックのTV見ながら窓から外をみおろすと吹雪の中を深夜遅くまで歩く人が絶えない。
今週も多くの人にお会いした。中でも本当に久しぶりだったのが斎藤弁護士である。斎藤さんは36年もの長いこと味の素労組の顧問弁護士でもある。だから私との付き合いも36年ということになる。顧問就任直後はよく組合員の法律相談で地方の事業所に一緒にでかけた。先生はお酒が入ると一段と明るく賑やかになる。福岡支店で法律相談を終え中州の屋台で飲んだ。私が「じゃそろそろホテルに」と言って歩き始めた途端、先生はたまたまいた川べりの大道芸人に話しかけすっかり意気投合し、一緒に踊り始めた。いつの間にか大勢の見物人が囲んでいた。「城島君も踊れよ!」「先生!川に落っこちますよ!」と言って羽交い絞めしたこともある。かれこれ35年前のことである。
「ところで先生、最近の相談で何か変化ありますか」と尋ねた。「やはり高齢化を反映してだろうが、遺産相続や家庭内の相談が多いな。ただ以前に比べて皆さん堅実だなと感じているよ」との返事。「なるほど。長いデフレの影響もあるんでしょうね」と応じた。懐かしき友との一時であった。
また先週アジア開発銀行の酒井直樹さんが訪ねてきた。今回の訪日は彼が代表理事のNPO法人リージョナルタスクフォースの会合と総会に出席するためである。彼と意見が一致するのは、日本のODAをもっと戦略的に活用する事が重要だという点である。そのためにも官民一体のパートナーシップの構築とその実践をいかに図るかがポイントである。国民の貴重な税金であるODAが必ずしも国益に適っていないケースが最近多いように思う。また企業を含め我が国が持っている優れた技術やナレッジが途上国の発展に大変有効であると思う。そのためにも酒井さんらのNPOは意義深いものだと思い、雪の中総会に出席し挨拶をした。酒井さんらの活躍に大いに期待したい。