「じぇじぇじぇ!」STAP細胞発見の報道には本当にビックリ!しばらくは半信半疑であった。さらに驚きはこの世紀の発見が何と日本人の小保方さんという若き30歳の女性研究者という事である。すでに2009年ごろから複数の一流科学誌に論文を投稿していたが「信じられない」と却下され続けられという。なかでも今回記載された「ネイチャー」には2012年4月に投稿した時に「あなたは細胞生物学の歴史を愚弄している」と酷評され却下されたという。逆にそれだけこの発見がまさに世紀の発見と言われる所以だろう。これからの展開が楽しみであると同時に世界中で研究開発競争が熾烈になろう。彼女とその研究者グループには頑張ってもらいたい。この分野は山中伸弥教授共々特に国家的支援が欠かせない。山中教授とノーベル賞受賞された直後に財務大臣室でお会いした。そのとき山中教授は「研究を続けて行くうえで研究をサポートしてくれる人達の雇用が安定したものにできる予算を是非お願いしたい。この人達の頑張りが一番大事なことなんです」と言われた。「なるほど!よく理解できます。ぜひご要望にお応えしたい」と応えた。山中教授はまさしくこうした世界先端の研究や開発でもその研究を支える人達が心置きなく仕事に全力投球出来る環境を作る重要性を力説された事が印象的であった。日本人そして日本が世界のリーダーとして活躍し貢献することは素晴らしいことである。そのためにも山中教授のおっしゃった様な事に配慮した研究費が確保されることを期待したい。
私は学生時代ラットを使って脳内ホルモンの研究をしていた。それは、脳の下垂体から放出されるFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)などの研究であった。その頃この分野で最も活躍していた研究者がアメリカのアンドリュウ・シャリーという博士であった。頻繁に論文が内分泌の専門誌に発表され私もよく読んだ。そして彼は77年にノーベル生理学医学賞を受賞した。今回の小保方さんの報道を読みながらもうかれこれ40年になる研究に没頭していた頃を思い出した。