いつの間にか市役所通りの銀杏が色づき始めた。
あわただしい日々を送っているとどうしても季節の移りかわりに気づくことが遅くなってしまう。
盆踊りに夏祭りにと毎日汗をかいていたのが、つい先日の様な気がしてしまうのである。
秋を感じるとあの猛暑の夏がまた懐かしくもなってくる。
この週末は秋晴れとはいかなかったが、まさにスポーツの秋であった。
各地で運動会、各種スポーツ大会が開かれた。
なつかしかったのは小学生たちのドッヂボール大会であった。
私も小学生の頃、よくやったものである。
朝早く登校して授業がはじまる前、そして昼休み、最後は放課後にと1日3回、それほど楽しかった。
そのことを思い出しながらしばらく子供達のゲームを観戦した。
元気な子供達の声、歓声は心がはずむ。
その一方で最高権力者麻生首相の発言には「やっぱりか!」の思いである。
即ち、一流ホテルでの食事とバーのはしごについて記者の「国民目線からして異常ではないか」という主旨の質問に対して「ホテルのバーは安いものである」、「幸いなことに私は自分で支払うことができる余裕がある」という発言である。
やっぱりこの人は国民の、そして庶民の生活を全くわかっていないなと思った。
「一流ホテルのバーが安い」などといえる人はそうはいない。
私も以前、たまにそうしたホテルのバーで友人と飲むことがあったが、やはり高い!
とりわけ、男性サラリーマンの小遣いは1ヶ月約48,800円で1日の飲み代は平均4,380円である。
とてもじゃないがサラリーマンには簡単に飲み行けるところではない。
一流ホテルのバーで飲むなというつもりはない。
しかしほぼ毎日というのもいただけない。
やはり巷間伝えられるように衆議院選挙に初挑戦したときの第一声が「下々のみなさん、麻生です」といったと言われている麻生総理らしく、“おれは下々の国民とは違うのだ!”と心の中で思っているのかもしれない。
景気が悪化しつつある中で失業者が増えてきている。
また諸物価高騰により国民生活は一段と厳しいものになってきている。
こうした状況に本当に心を痛めているなら、このような発言にはならないはずである。
総理大臣に就任した以上、国民の暮らしを背中に背負った訳である。
そうであれば麻生総理大臣も明日の生活にすら悩み苦しむ国民がいることを、常に心にとめてほしいものである。