当日は午前と午後の二回の上映が、いずれも会場満席であった。
現在、我国で殺処分される犬猫は年間約30万頭をこえている。実に一日に1000頭近くが殺処分されているという現実を直視した映画である。とりわけ殺処分直前の犬たちの私たちに訴えるような表情は胸につきささる。
「命」とは何か、「命を大切にする」ということはどういうことなのか、などさまざまなことを考えさせられる映画である。
ところで、私は民主党「犬猫殺処分禁止の議員連盟」を立ち上げ会長として活動をしている。
この議員連盟の目標は犬猫の殺処分を限りなくゼロにする、そういう社会にしていく、その為の政策を実現していこうということである。即ち命を大切にするという当たり前のことが普遍的に定着した社会を実現したいと願ってのことである。来年は「動物の愛護及び管理に関する法律」即ち動物愛護に関する法律の5年毎の見直しの年である。この法律は9年前に大改正された。私はその時の民主党の責任者として野党のとりまとめ役としてその大改正に取り組んだものである。それまでの日本の動物愛護に関する法律は先進国の中で極めて見劣りする内容であった。とりわけ動物をモノ(物)として位置づけていた。そこで動物を「命ある物」と法律で規定できたことは、その大改正の中で最も画期的なことであったと思う。
それ以来、とりわけペットに関する行政や業界の対応も大きく変ってきた。
また、小学校での動物飼育の体験学級も広がりをみせてきている。子供達が生き物を愛護し、命の大切さや神秘性を知ることは人間としての成長にとっても極めて重要なことだと思う。
来年の法改正に備え、この一年間しっかりと取り組んでいきたい。