先週の12月16日に九州の実家の馬神堂が完成した。
落慶法要を行う為、一日だけ柳川へ帰郷した。佐賀空港に着いた時は一時雪がちらつき、寒い日だった。地鎮祭を行ったのは8月20日、猛暑の日だった。詳細は以前のブログにも書いたが、この馬神堂は馬頭観音を祭ったお堂である。建てられたのは文政9年(1826年)であるから今から184年前のことである。ここ数年傷みがはげしく、思いきって新しく建替えることにしたものである。私の代で建替えるということも何かの縁であろうと思う。
この馬神堂を建立した約200年前の先祖のことをあれこれと想像した。200年余りの時の流れの中、江戸、明治、大正、昭和、平成の時代を見続けた馬神堂である。馬頭観音はこの200年のわが家と社会の移り変わりをどう見ているのだろうかにも思いをはせた。
昨日も寒い一日であった。
夜、帰宅途中、ふと見上げた夜空の美しさに思わず足を止めた。
そして、夜空をゆっくり見るのも本当に久し振りなことに気がついた。忙しい中でも心のゆとりは持ち続けたい。