夏祭り一色の週末である。
今年は稲毛神社、若宮神社をはじめ地元の主な神社の夏祭りの日程が重なった。各神社の祭礼の式典に出席し、各町会の神酒所をまわり挨拶し、夜は盆踊りに顔を出した。ここ数日は夕方になると涼しい風が心地良い。今日の昼は夏の日差しが戻り朝から汗だくである。夏祭りにはやはり暑さが相応しい。
私が小学生の頃はそれこそ神社の夏祭りが夏休みで一番の楽しみだった。その当時の故郷の夏祭りは「夏越し(なごし)」と呼ばれていた。祭りの数日前になると小学生の男の子は川に生えている1~1.5mの〝まこも〟を刈りとり神社に運ぶ。それを大人達がたばねて大きな輪をつくりそれを鳥居全体にまきつける。〝夏越し〟の当日はその〝まこも〟の輪をくぐって神殿にお参りする人に子供達が水をかけて無病息災を祈願するのである。
そしてその夜は、男の子は全員が神社に泊まって一晩を過ごすのが慣習であった。本当にささやかな故郷の夏祭りであったが子供にとっては何よりの楽しみであった。
その夏祭りはほぼ今日で終わりである。